2012年7月26日木曜日

オオムラサキの産まれながらの暑さ対策、頭の中は空っぽ

暑い! いや 、熱い!
家の中の室温がついに34.5度。扇風機は昨日から使い始めました。・・・クーラーを入れるか・・・。

悩みながら、オオムラサキ幼虫の暑さ対策を、今日は紹介します。

この画面には4匹(青い矢印を入れたところ)いますが、この子たちのポーズ、お気づきでしょうか。
この2匹ではどうでしょう。体を思いっきり立たしています。
葉っぱが日に照らされて暑くなっているので、葉から体を離しているのです。
本当かどうか信じられない人のために次の写真を。
日射しの中の子は立ち上がっているのに、日陰の子は立ち上がっていません。(青い矢印)
立ち上がりチャンピオンです。

 いえ、この子の方がチャンピオン。
この子は、カメラで前から覗き込んでもビクともせずにこのポーズをとり続けました。
(どれも今日撮った写真ですが、4枚目と7枚目の子は2令幼虫です。)


おまけですが、脱皮しかけている2令幼虫。この写真と比べると、上の子は、8対ある足のうち、最後の1対とその前の1対だけで体を支えています。

光りの当たり方が違うと・・・・・
 そう、こういうポーズになると、もう、頭の殻は空っぽです。体の皮はまだしわも寄っていませんが。
皮を脱ぎきるまで、後半日以上はかかるでしょうか。

ところで、一枚目の写真でお気づきになったでしょうか。
この子たちは、自分の住処としている葉は食べずに、よその葉を食べに出かけている様子。
小さな生き物たち、親から受け取ったDNA  で、厳しい世の中をがんばって生き抜いています。


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8 件のコメント:

  1. 毎日暑いですね。
    葉が暑くなっているから、幼虫は体を離しているのですね。
    チャンピオンの子、ピンと背筋を伸ばして姿勢がいいですね(笑)
    トンボが尾を立てるのと同じですね。
    脱皮に半日以上かかるのですか。さっと脱ぐものかと思っていました。

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    1. kogamoさんへ 
      暑くてもう、ぐったりです。
      いつもなら、葉にさわったり、覗き込んだりしたら、直ぐに体を下ろしてしまうのですが、今日は多少の刺激には動じないというようすでした。
      頭が空になってかがんでいる幼虫はたくさん見つかるので、新しい角が出てくるところを撮りたいと待ってみたり、時間を置いて見に行ったりするのですが、未だにそのチャンスに恵まれません。翌朝行くともう脱いだ後の繰返しです。

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  2. 今まで涼しかったMFの森も厚くなりました。
    オオムラサキの幼虫たちも暑さに耐えて頑張っていますね!
    立ち上がっているのは疲れそうですね。

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    1. ゆきりんさんへ
      歩いて鳥との出会いをとはもう思えなくなりました(私はもともと、滅多に歩かないのですが)。
      すこし前から立ち上がり始めているのですが、今日の幼虫たちは、固まってしまったかと思うくらい「気を付け!」していました。

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  3. 自然を尋ねる人2012年7月27日 11:26

    こんちは今日もぼっこうあちいですのー(備後弁の挨拶です)
    幼虫が自分の住みかの葉っぱは食べずに他所へ
    出かけて食べる話は府中オオムラサキの里で
    聞きましたが暑さを逃げるために立つ姿は
    初めて見聞きしました。
    不思議です。
    暑ければ葉の裏へ回ればよいのにと思いますが
    ちょうど良い方法が見つからなかったのでしょうか。

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    1. 自然を尋ねる人さんへ 
      今日も、太陽がしっかり当たっている葉の幼虫はしっかりと立ち上がり、陰になっている葉の幼虫は全て葉にくっついていました。
      住処を葉の裏に作るというのは見たことありませんね。
      本当にどうしてなんでしょうね。
      裏に作れば水没することもなくなるでしょうし。
      一度、私のお師匠さんに聞いてみます。

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  4. ほんまに大変ですねぇ。
    脱皮が近いと仕方ないかも、と思いますが
    そうでないなら日中は葉裏で過ごしたら?と思うのですが、、
    一旦葉上に出て、気温上昇に逃げが間に合わなかったとか??
    彼らのDNAの中に猛暑はどの辺りまで認識があるのでしょうね。

    花もこの時期は少なめですが
    虫たちにも本当に気絶しそうな暑さかと思います。
    ともかく貴重な写真をまたまたありがとうございます。

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    1. snowrun29さんへ 
      住処を葉裏にというのは見たことがありません。
      どうしてなんでしょうね。
      住処の作り直しが無理なら、初めから裏に作ればいいのにね。
      裏に糸を張りはじめるのは、終令で蛹になるときだけです。

      いつまでも寒くて急に暑くなり、もう、人間がきぜつしそうです。
      鳥見に行く元気がないぶん、今年は幼虫の観察時間が多くなっています。

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