2012年11月18日日曜日

小児病棟で「お茶を飲みながらリラックスしませんか」

 先日、小児病棟で、お家の人向けにのQOL(quality of life)の取り組みとして、「お茶を飲みながらリラックスしてみませんか」という取り組みをしてきました。
「してきました」というのは・・・実は、今回、初めて、私たちがこの取り組みを引き受けることになったのです。
 今までは、QOLのレクレーションは、看護師さんたちがされるのを、ちょこっと御手伝いしていただけだったのですが、今回、丸々まかしていただくことになりました。


 病室のお子さんを看護師さんにあずけ、ちょっと部屋から出て来て、お茶でもいかがですかというだけのことです。関わって頂ける看護師さんの数も限られているので、30分ずつほど、4交代で、プレールームに足を運んで頂くことになりました。

少しでも、癒された気分を味わって頂くために一番考えたのは、部屋の雰囲気作り。院内学級の小学部の教室として使われているプレールームを、普段とは違う感をどうしたら演出出来るか・・・

入り口にのれんを取り付けて(のれんは、前日に、大急ぎ、タンスの肥やしになっていた風呂敷をリフォームして作り上げました)みました。

 お子さんを連れてこられる方もあるかもしれないので、プレールームの機能は残しておきたいので、空間を仕切るためにホワイトボードを運び込み、必要に応じて布を下ろせるようにしました。
ボードの布やテーブルクロスと銘々盆は院内学級の先生が自宅から持ってきて下さいました。

看護師さんが買ってきて下さった、癒し効果のハーブティーを飲んで頂きながら、30分の間に折り紙と絵本の読み聞かせを楽しんで頂きました。お茶には、午前中に院内学級小学部の調理実習で子供たちが作ってくれた(先生とクッキングボランティアの方のおかげです)クッキーをお土産に添えました。
折り紙は、折った後、お子さんと一緒に遊んでもらえる動きのあるものを選びました。
「お子さんの目の前で折ってあげると、すごい!って言ってくれるかも知れませんから、折り方を覚えて帰って下さいね」と一言添えて。
何種類か用意したのですが、折ったのは、時間の都合上、自称プテラノドンだけとなりました。胸元を持って尾を引っぱるとパタパタ音を立てながら羽が動きます。40年以上前にふとした出会いから覚えた、私の一番のお気に入りです。
他の折り紙は、遊び方だけ伝えて、折り方を印刷したものを持ち帰って頂きました。
折り方の印刷物と一緒に、短歌の好きな仲間が用意したこんなプリントと、お土産のクッキー作りのレシピも入れました。

その後、大人向けの絵本を見て聞いてもらいました。こちらは、市内のおはなしの会で活動しておられるみどり文庫の仲間です。
「ぼちぼちいこか」「にじいろのさかな」「たいせつなあなたへ(あなたがうまれるまでのこと)」の3冊でした。

話を聞いて下さっている様子から、お子さんの闘病生活の中で、心の中にたまっているお母さんたちの思いの大きさを痛感させられました。少しでも、これからも頑張られるエネルギーの足しになれればと思いました。

折れなかったものについては、作っておいた折り紙見本を掲示板に貼っておきました。

この日は、研修生の方や医大の学生さんたちもいっしょに見学?しながら、手伝って下さいました。準備や当日、いろいろ相談に乗って頂いたり助けて頂いたみどり文庫の仲間、院内学級小学部や中学部の先生、看護師さんたちに感謝です。私にとっての初体験、少しでも人の役にたっていますようにと思いながら、とにかく終えることが出来ました。

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8 件のコメント:

  1. こんにちは、このレクレーション素晴らしいですね!
    色んな方たちのご協力のもとになりたってるんですねー
    急遽作られたというのれんもとっても素敵です!
    折り紙も気分転換になりそうだし、後からお子さんと一緒に
    折ったり遊んだりできるというのも良いアイディアですね
    折り方の見本を貼ってあるのとかも細かい気配りがされていて
    凄いと思いましたわ。
    折り方を見ただけではわからないこともあるので、実物を追って貼るのはいいですねー

    これからもお体に気をつけて、活動頑張ってください!

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    1. 蛟さんへ 
      ありがとうございます。
      私は、リタイアしてからは、手伝うだけの人間だと思ってきたので、久しぶりにかなりエネルギーを使って、気配りすることになりました。
      喜んでもらえているなら、また頑張らせてもらいたいと思っています。

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  2. 入院されているお子さんはもちろんですが、見守り支える家族の方のご苦労もとても大きいものでしょうね。
    そんな中で少しでもホッとできる癒しの空間があり、ひと時を過ごせるのは本当に素敵だなと思いました。
    みなさん、いろいろ工夫されて暖かい雰囲気に作られているのがよくわかります。
    今後も続けられるのでしょうか?ボランティア、お疲れ様です。

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    1. Simcoさんへ 
      本当に、御家族の方のご苦労、がんばりは半端ではありません。
      私は母の入院の世話をしたことがありますが、子供を支えるというのは、年寄りを支えることと比べ物にならない物があります。
      私で役に立てることがあるなら少しでも頑張らせて頂きたいと思っています。

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  3. 病気の子供を持つお母さんたちにホッと一息つく企画をされたのですね。
    手作りののれんや短歌のカード入りクッキーなど暖かな気持ちが伝わってきます。
    動きのある折り紙も楽しそうです。
    子供と一緒に作ったあと、遊べますね。
    人のために何かするって良いことですね。

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    1. ゆきりんさんへ 
      メンバーのひとりひとりが持っている物は小さな物ですが、それぞれ持っている物を持ち寄って、なんとか形になったかなと・・・
      リタイヤしてからは、ちょっと手伝うだけと思っていたのですが、今回、ちょっと、踏ん張って頑張ってみました。

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  4. 病室に付き添っているお母さんに一息ついてもらう気配り、素敵な企画ですね。
    お母さんたちが、ほっと癒される時間をお過ごしされたことでしょう。
    いろいろな方が関わって、バックアップされていることがとても素晴らしいと思いました。
    手作りのれんや折り紙、クッキー、短歌など暖かい気持ちが伝わって来ました。
    これからも頑張ってください。

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    1. kogamoさんへ 
      ありがとうございます。
      お母さんたちが抱えておられる物の大きさを思うと、どれだけ役に立てたか恥ずかしいものがありますが。
      肩肘張らずに、みんなの力を寄せあって、役に立てることが来たらいいなと思っています。

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