2011年12月1日木曜日

熊野古道を歩く⑩(汐見峠の呼び上げ地蔵〜日限地蔵浄土寺〜藤白神社)

熊野古道歩きの続き。

古の都人が、熊野への長い旅の途中、ここで初めて憧れの海を目にした汐見峠。(今では埋め立てられ海を見ることは出来ません。)この峠に祀られているのが呼び上げ地蔵
安政の大地震の時、大津波に逃げ場を失った人々を、汐見峠のお地蔵様が、光を放って人々を呼び集め救ったと伝えられています。


ちょっと訳ありの道標。。実は一度盗まれたものが戻ってきて、再度盗まれないよう足元がコンクリートで固められているのです。この道標の隣向かいの家の人が、夜中に盗んで行くところを目撃し、車のナンバーを確認していたため見つかったとのことです。仏像などが盗まれる話が後を立ちません。哀しいことです。



 日限(ひぎり)地蔵浄土寺。長い石段をがんばって登ってきました。


石段を上がっていった所にならんでいた石碑。石には「年配の町の人なら全員が知っているという郷土の有力者」の名前が刻まれているとのこと。10人で組んで、町の文化財を守っていこうとお金を出し合って活動された人たちだそうです。ガイドしていただいた方から詳しく話を聞いたのに、しっかり覚えていなくて、ネットにどこか書いてないかと調べてみました。石に刻まれている木村平右衛門、小泉浄惠、玉置吉之丞という方についてはかかれていましたが、この活動についてはどこにも書かれていませんでした。もっとしっかり話を聞いておけばよかったと反省です。


 「手回しせねば雨が降る」と書かれた絵馬が印象的でした。家訓(社訓)だそうです。面白い話を聞かせていただいたのに、書けるほどには頭に残っていません。ごめんなさい。


祓戸王子跡。熊野への入り口として心と体を清める場所の一つだったとのこと。

ここから次の王子跡へ抜けていく林の中の小道には・・・・野仏が点在。四国88箇所巡りのミニ版として、江戸時代に作られたらしい。


最後に寄ったのは藤白神社。九十九王子の中でも特に格式の高い五体王子のひとつで、熊野詣での要所。

本堂には、熊野三山の本地仏(神の本来の姿とされる仏)が祀られていました。
千手観音、阿弥陀如来、薬師如来です。

今回の歩きでは、サザンカがたくさん咲いていました。


 みかんの代わりに、はっさく(夏みかん?)のオレンジ色が山や畑を飾っていました。


冬間近ではありましたが、心地良い22000歩の歩きで一日を過ごしてきました。お世話いただいた方に感謝です。

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2 件のコメント:

  1. 今回は藤白神社の辺りなんですね。
    JR和歌山駅の「猫の足跡」マーク、可愛いですよね。
    まだあの路線には乗ったことがないのですが
    あのマークは先日、写真に撮ったとこでした(汗)

    で、びっくりしたのが「手廻しせねば雨が降る」です。
    祖母の実家の家訓なので、和歌山の家にもそれが飾ってあります。
    って事は?と思いつつ、、でも私は歩いた事のない辺りです。
    一度、その絵馬など見に母と出かけてみたいです。
    情報ありがとうございました。

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  2. 台風被害で、中辺路コースを見合わせ、紀伊路の方を歩かせていただいていましたが、次回からは中辺路の方を歩く予定です。
    「手回し〜」の家訓を貼っているとい話は、ネットで見ているといくつかありました。和歌山辺りでは定着しているのでしょうか。
    とりどりさんは和歌山にご縁のある方なのですね。
    ぜひ行ってみて下さい。

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