2015年9月18日金曜日

産卵中のミドリヒョウモンと吸水クロヒカゲ

 渡りの鳥に会えるかもと林に出かけてみましたが、見かけたのは、チラ見のキセキレイとヤマガラとカケスだけ。それも数羽。

もう帰るしかないと下りかけた時、ふと目に留まったのが、ふらふら飛び交う薄黄色っぽい蝶。すぐ目の前の法面に止まり、見覚えのあるポーズを取りながら、少しづつ移動しては止まりの繰り返し。

これは、間違いなく卵を産む時のポーズと思い、産卵の瞬間が撮れないものかとがんばってみました。 

お尻をつけていたコケのところに、黄色い卵が付いていました。 

蝶が飛び去った後を確かめてみると、いくつか卵を見つけることができました。
 
(接写カメラを持参しなかったので、ピンボケ写真ですが)

卵を産んでいる場所が、ヒョウモンチョウ類の食草のスミレ類ではないのが不思議だったのですが、図鑑にその答えが書いてありました。

卵か幼虫で越冬するようですが、スミレは冬には枯れてしまうため、林の中で、スミレの群落に下りて食草を確認し、その近くの木やコケに産卵する。1令幼虫で越冬する場合も、春まで食草を食べないとのことです。

このすぐ隣の法面に、もう一種類のチョウを見つけました。遠目には黒い塊だったのですが、撮って露出補正をすると、薄紫色の縁取りがきれいなクロヒカゲでした。
コンクリート面?の水分は、何かミネラルを含んでいるのでしょうか。いつも糞に集まっているクロヒカゲにしては、珍しいショットに思いました。



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6 件のコメント:

  1. 林の鳥さんは少なかったのですね~
    こちらも渡りの小鳥は少な目です。
    蝶の産卵を目撃されたのですね。
    苔に小さな卵を産むんですね。
    最後のクロヒカゲは地味な蝶だと思っていましたが
    良く見ると薄紫が綺麗なんですね!

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    1. ゆきりんさんへ 
      鳥の気配は、悲しいくらいでした。
      この蝶の産卵には大感激でした。
      食草でないものに産むという証拠写真が撮れました。
      これからは、コケを見ると卵探しをしてしまいそうです。
      クロヒカゲは、一見黒いし糞に止まるし・・・でも、私にとってはきれいな蝶というイメージでいる蝶なんです。

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  2. 美しい卵ですね。
    そっか。スミレに産卵しても冬は枯れてしまうので、冬でも枯れない苔に産卵するのですね。
    と言うことは、来春に蝶になるのですね。ちゃんと考えて行動している所が自然って凄いなあーと思います。
    おおむらさきさんも産卵シーンを撮られて凄いです。
    クロヒカゲもいい色が出て素敵ですね。翅が痛んでなくて目玉模様も凄くきれいですね。

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    1. kogamoさんへ 
      たまごがしっかり撮れればもっと嬉しかったのですが・・・
      実は、翌日、もう一度出かけてみたのですが、遠目にはたまごに見える白い粒がいくつかありました。
      撮ってきた写真のどれが本当のたまごかどうかちょっと疑問も・・・
      産卵シーンだけは間違いないのですが。
      食草には産まないというのに気付いたのは嬉しかったです。
      「ツマグロヒョウモンは石に卵を産む」と、昔から言っていたのを、完全に忘れていました。
      クロヒカゲ、痛んでいないのは、羽化してまだ間がないということでしょうか。年に2回ほど羽化するようです。

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  3. ミドリヒョウモン、食草ではなく、コケに卵を産み付けるのですか!
    それから、クロヒカゲ、遠目では目立たない蝶ですが、
    目玉模様が綺麗なんですね~、今度接写で撮ってみたいです。

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    1. robinさんへ 
      「ツマグロヒョウモンは石に卵を産む」というのは聞いてきていたのに、このとき、そのことを忘れていました。
      コケという選択をしているのが面白いと思いました。
      クロヒカゲ、本当に、私にとっては「きれいな蝶」に分類しています。

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