マイクロバスの中は、「〜ちゃん」と呼び合いながら出石弁が飛び交い(私の出石弁はときどきぎこちなくなりますが)、50年前と同じ空気が広がりました。
私たちの修学旅行は神戸と京都でした(前年の学年まではそれに奈良が入っていたのですが)。奈良に来るのは初めてという人もいました。
初めに寄ったのは法隆寺。五重塔、金堂、大宝蔵院、夢殿と一時間ほどかけて回ってきました。
私はガイドを頼まれたのですが、いざそういわれると・・・。他のガイドつきのツアーについて回りました。初めて聞くような話もたくさん聞かせていただきましたが、一つ一つ書いていくと限りが無くなるので省略ということに。
昼食は、法隆寺のある斑鳩町から奈良市まで走り、奈良町の「旬彩ひより」で大和のめぐみごはんを頂きました。専属農園のとれたて野菜がうりもののお店でした。
お店の前にメダカが泳ぐ水瓶が置いてあり、ちょっと素敵でした。
昼から寄ったのは東大寺でした。
先日の五重で聞いた、法然上人の「念仏十回」の話と、お盆の燈花会で扉が開いて大仏様のお顔が外から見えるようになる話とを披露しましたが・・・・
去年来たときには工事中で、今年10月10日にオープンしたばかりの「東大寺ミュージアム」にも寄りました。法華堂の御本尊である不空羂索観音立像、日光菩薩立像、月光菩薩立像が移されており、半永久的にこのミュージアムで保存展示されるとのことです。
東大寺の後は、一路伊勢へ向かいました。宿の鳥羽ビューホテルに着いたのはもう夕暮れ時でした。
部屋に通された後、食事までまだまだ時間があると思っていたのに、おしゃべりにに花が咲いてもう直ぐに夕食の宴会となりました。(プライバシー保護のため超トリミングしました)
エビづくしのお食事をおいしく頂きながら、楽しいおしゃべりに夢中になっているとき、同級生の一人が色紙を取出し、マジックペンを走らせ始めました。
一人一人の似顔絵を描いてくれたのでした。似顔絵の集合写真を撮るからといって本人のも描いてもらったのですが、それだけはちょっと手抜き(中央の黄色いの)でした。とっても素敵なお土産をいただきました。子供の頃からとっても絵が上手で、今では絵描きさんとして活躍されています。この中でどれが私の似顔絵か自由にご想像下さい。
お土産と言えばこんな可愛いマフラーを作ってきてくれる人もいました。参加した女子全員に色違いで作ってきてくれました。この人も編み物のプロとして活躍しています。なんて素敵なんでしょう。
早朝、部屋からは、いかにも鳥羽という景色を見ることが出来ました。
2日目に行ったのは伊勢神宮。
伊勢神宮内宮は写真は禁止。内宮を出て散策していると、馬が。皇大神宮御料御馬。1日のうち2時間ほどここで過ごすとのこと。
和歌山電鐵の「たま駅長」を思い出してしまいました。
内宮を出た後は、おはらい通りを歩き、おかげ横町まで足を伸ばしてきました。
上で紹介した同級生は、昔、そこの中程にある縁台(大きなデッキ)のところで似顔絵を描いたことがあるそうです。
これは、おかげ横町の奥の方にある「おかげ劇場」です。
伊勢うどんは、「腰がなくて、汁がなくて、長い」のが特徴です。
てこね寿司は、昔、漁師さんが漁に出て船上で漁の合間に作って食べたことに依るとのことですが、昔は漁は近海や沿岸に限られており、魚の鮮度を保つためにはそういうようなことをしていたとは考えられないという話もあります。船主が船員にハレの日に振る舞ったものが残ったのだろうということです。
写真を撮り損ねたので、入り口近くに会った伊勢うどんとてこね寿司のサンプルを撮ってきました。
法隆寺、東大寺、伊勢神宮と、まるで小学校の修学旅行の定番のような、しかも、何度か行ったことのある場所への旅行ではありましたが、とっても楽しく充実して過ごしてきました。
そう、本当に小学校6年生の修学旅行のような旅行でした。行き先の観光地で見聞きすることも楽しいのですが、バスの中や夕食時や布団に入ってから、たくさんおしゃべりを楽しんできました。遠くはなれて暮らしてきても、一人一人が重ねて来た人生がプラスされて、互いに皺の数は増えていても、昔の面影がしっかり残り、気心が知れた思いで過ごすことが出来ました。
この旅行を計画してくれた幹事さんにお礼の気持ちでいっぱいです(実は、中心になって計画してくれた人は、近くに不幸事があり、参加できなかったのです。会えなくて残念でした)。
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同窓会楽しそうですね。
返信削除昔の友人に会うと時間がタイムスリップしますよね。
それにしても絵描きさん、編み物のプロと皆さん活躍されているんですね!
似顔絵もマフラーもとても素敵です。
ゆきりんさんへ
返信削除嬉しい時間を過ごしてきました。
中でも嬉しかったのが、鳥の話が(ちょっとだけですが)出来る人が二人いたことでした。
一人は、地元での人で、コウノトリの潅水田にやってくる鳥たちを撮りにやってくるカメラマンに聞いた鳥の話をしてくれました。