一駅乗ると終点の北投駅です。
新北投駅から歩いて5分ほどのところにある「瀧の湯」。1900年頃に作られ始めた日本人向けの公共浴場のうち、唯一残っている温泉です。
夫が入ってみたいというので、外で待っているつもりだったのですが、娘が「入ってみて。どんなところか教えて欲しいから。」と言います。男湯の方は入った体験がたくさん出ているのだけど、女湯については探してみたけどないから。」というのです。
女湯の様子です。
台湾の温泉はみな水着で入るようになっていますが、ここは数少ない日本式の日帰り温泉。
番台でお金を払って浴室に入って行くのですが、靴を脱ぐと足元の床はもう濡れているので、あらかじめ靴下は脱いで入ります。日本なら先ずは脱衣場なのですが、脱衣場はありません。?。靴を棚において奥に行くと、もうすぐに浴槽。人が入浴されている浴槽の横の人一人通れるくらいの通路?を通り、さらに奥に行くと洗い場の横に脱衣の空間があり、棚が並んでいます。
シャワーとかはなく、水の出る水道が2つあるだけでした。
湯船に手を付けてみると、熱い! 熱くてもなんとか入ってみたいと、お湯の沸き出し口から一番遠いところに回ってなんとか入ってみました。熱い! 直ぐに出て、一度水を掛けてからもう一度挑戦。その様子を見ていた人たちが「アツイ!」と笑顔で応じてくれました。
地元の人たちが井戸端会議をしながらお風呂を楽しんでおられました。お風呂を楽しむと言っても、お湯がかなり熱いので、お湯には浸からずに、湯船の周りで話に花が咲いていました。会話はもちろん中国語なのですが、中にときどき日本語が混じっています。日本の統治時代の日本語教育がかなり根づいているのを感じました。ほとんど日本語だけで会話されている70歳くらいの人たちのグループもありましたが、明らかに地元の人たちでした。
途中の出入はありましたが、ほぼ7〜8人が入っていました。奈良の十津川にある
一番古い共同浴場と雰囲気が似ていました。楽しい体験をしてきました。
男湯の方はもっと設備も空間も充実しているようで、夫が出てきたのはず〜っと経ってからでした。
温泉を出た後、さらに奥へと足を伸ばしてみました。
地獄谷(地熱谷)では硫黄がわき上がっているという感じでした。
一番奥まで行くには、硫黄のガスが立込める中に入って行かないといけないので、カメラは鞄の中にしまうことにしました。
90度の高温が出ていて、お湯にはまっての事故もあったようで、こんな看板もありました。
昔は日本と同じように温泉卵を自分で作れたようですが、今は閉鎖されていました。
帰り道に寄ったのが北投温泉博物館。
1913年に建設された北投温泉公共浴場を修復した博物館です。
北投石。1905年に岡本要八郎がここで発見したので「北投石」と名付けられたラジウムを含んだ鉱石です。1922年にも日本の玉川でも発見されているので、そちらの方が早ければ「玉川石」となっていた可能性もありますが、玉川の石も北投石と呼ばれています。
立って入る湯船。日本の諏訪にある「片倉館」を思い出しました。
新北投温泉辺りは、旅館の風情もそうですが、木陰の道々でアオスジアゲハが飛び交ったり、メジロが群れていたり、何かしら懐かしい雰囲気の場所でした。
もちろん、ここでは、ハッカチョウ、ズグロミゾゴイ、シロガシラなどとも出会っているので、台湾の雰囲気は十分に味わってきましたが。
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こんばんは~
返信削除台湾旅行楽しそうですね~(@。@”
あまり海外には行ってみたいと思わないのですが、台湾だけは
行ってみたいと思います^^
↓オオムラサキ美しいですね^^v
Angelさんへ
削除台湾は一番気軽に行ける外国かと思います。是非一度行ってみて下さい。
鳥も花も、楽しい出会いがあります。
オオムラサキ、後一息世話がかかります。
こんばんは。楽しい旅を満喫されたようですね。☆P
返信削除90℃のお湯にゆで卵、湯村温泉の荒湯のようですね。
kainakaさんへ
削除湯村温泉の温泉卵を、私も思い出していました。
台湾の温泉文化はまだ新しく、日本では当たり前で見かけるようなものも、台湾で根付くのは難しかったようです。
台湾の温泉は日本のとはちょっと違うようですね。
返信削除熱くて湯船にはつからずに話に花が咲いているのですね~
シロガシラやズグロミゾゴイはどこにでも居るみたいですね!
ビックリです。
ゆきりんさんへ
削除台湾の昔ながらの温泉は昔のままで、今の日本では当たり前になっているような設備や備品は備わっていませんでした。